おーたです。スタッフ:おーた

 

平岡仁さんの個展が3月23日から始まります。
それに先立ち、先日打ち合わせと称して笠間の工房にお伺いし、奥様のフミさんにも手料理を振る舞っていただき、楽しい時間を過ごすことができました。
同行した山本も大感激しておりました。
ありがとうございました。
 


 

※画像の手料理はほんの一部です

 

 
平岡さんには毎年この時期に展示をして頂いております。
引く手あまたの平岡さんのスケジュールを毎年確保していただき、感謝しかございません。
それにはこんなエピソードがありました。
 

 
 
約5年前、前代表の岩金が癌ステージ4の診断を受けました。
あまりにも突然の告知で、何をどうすればいいのか悩む日々を過ごしておりました。
 

岩金は抗がん剤治療の副反応で自宅で療養していた、ある日。

お取引きさせて頂いている作家さまにどう伝えるべきなのか、伝えた場合どういう反応になるのだろうか、その反応は、辛い治療を前向きに始めている岩金にどう影響するだろう。
僕が一人店頭に立ちながら、どうしたらいいんだろうとアレやコレやと悩んでいた時です。

当時和歌山に工房を持たれていた平岡さんが、大阪の店舗にふらっと顔を出してくれました。

まだどういう風に作家さまにお伝えするか答えを出せておらず、誰にも相談ができず、抱え込んで一番しんどい時でした。
(もっと辛かったのは岩金なんですが^^;)

ずいぶん迷いましたが、古くからのお付き合いの平岡さんに甘えて、現状と僕の心情を告白しました。

症状や治療と副反応、現在の様子、作家さまに伝えるべきか、どう伝えるのか、伝えた場合離れてしまわれる可能性のことなど。

ひとしきり黙って聞いてくださった平岡さんが口を開いて
「僕の展示を毎年どうですか?個展か2〜3人展を毎年です。それならちょくちょく顔も出せますし」

少し記憶があやふやなのですが、その時には既に和歌山を離れる決意をされていて、遠くなっても、年末のお酒のうつわ展と、個展か2人展、少なくとも年2回は顔を出せる、というお話だったと思います。

平岡さんも趣佳の今後に不安は感じたでしょうが、こちらは離れられてしまう心配もしていたのに、反対に距離を縮めましょうというお話で、とにかく嬉しかったです。
話せて僕だけ少し楽になり(笑)、安心し、感激しました。
自宅に戻り報告すると、岩金もすごく喜んで安心していたのを思い出します。
 

毎年の展示会はそういう経緯もあっての事なんです。
つけ込んだ感じになって申し訳ないですが、本当にありがたく思っております。
 

 
熱くて優しいからか、普段は照れ隠しで憎まれ口を叩いては、ひと笑い欲しさに自分をオチにして少しずつ傷ついている平岡さんです(笑)
そんな素敵な平岡さんの個展が3月23日からです。
熱くて優しくて男前な器を是非見に来てください!
 

2階では本町の「てんてん」さん (@hazeki_tenten) がおもてなしの一品をご用意してくださっています。
ビールや日本酒、お茶などもご用意しております。
もちろんお代金は頂きませんのでご安心くださいませ。
 

器でも、お料理でも、お酒でも、きっと楽しんでいただけます。
 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。
 

 

 

PAGE TOP