岳中爽果

ドライカレーにあわせて自家製の発芽玄米を炊きました。
ちょっとスパイス強めですが、玄米がどっしりと受け止めてくれます。

我が家ではカレーライスは夏場しか食べません。
それもルーを使ったとろりとしたものではなく、スパイスとカレー粉で
手羽先と夏野菜にさっと火を通したしゃばしゃばのカレーです。
むしろ登場回数が多いのはこのドライカレーで夏の常備菜になっています。

夏しかカレーを食べないのは、スパイスが身体を冷やす(と思っている)からです。
でも、カレー粉を使った和風出しカレー煮麺は例外で冬場でも食べるのですが、
これは二日酔いにはもってこいなんです。

鶏挽肉の他にはタマネギ、レンズ豆を入れ、カレー粉とスパイス、
トマトの水煮缶で作ります。
400gの水煮缶を1缶使うと1kg近くのドライカレーができるので、
我が家では半分を冷凍保存しておきます。
いつの頃からかニンニクは入れないようになってしまいました。
冷蔵での常備が基本になると、ふたを開けたときのニンニクの匂いをきつく感じることがあります。
レンズ豆は戻す必要も無いし、火もすぐ通るのでとても便利です。
ちなみに、いわゆる「レンズ」は、このレンズ豆に形が似ていることから命名されたそうです。
レンズ豆の方が先なんです。

玄米は3日ほど浸水させたプチ発芽玄米で、ル・クルーゼで炊いています。
僕は炊飯器を持ったことはありませんが、精米器とおひつを持っています。
ご飯は下宿していた学生の時から土鍋か鍋で炊いてきました。
何か哲学があったわけではなく、炊飯器を買うお金がなかったからです。
40年前は炊飯器で保温したご飯が臭かったのを嫌ったのかもしれません。
食べる分だけ炊けばいいや、と。
お金ができて(笑)精米器を手にいれてからは、お米は玄米を買って、
普段は五分づきで頂き、時折発芽玄米にし、酢飯を作る時は白米にしています
(時折五分づきでも酢飯にします)。
玄米でお米を買うようになったのは311以降です。
玄米は生きているので保存に強いです。
精米してしまうと酸化が進むので、五分づきにするのも当面食べる分だけです。
おひつは炊いたご飯の保存容器だと思っていたのですが、
最近はお米をおいしくするための「調理器具」だと考えて積極的に使っています。
乾燥が間に合わないので二つ欲しいくらいです。

 

【材料】

タマネギ 1個
油(野菜用) 大さじ1
A生姜 15g程
A クミン 少々
A コリアンダー 少々
油(鶏肉用) 大さじ1/2
鶏挽肉 400g(レンズ豆を加えない場合は挽肉を500gにして下さい)
唐辛子 1本
レンズ豆 100g
カレー粉 大さじ1
トマト水煮缶 1缶(400g)
ローリエ 1枚
塩 10g
ガラムマサラ 小さじ1

 

【手順】

1)タマネギ1個をみじん切りにします。粗くてもかまいません。
みじん切りの精緻さよりも挽肉の炒め具合がポイントです。
A生姜を摺りおろします。大さじ1程度になると思います。

2)厚手の鍋に弱火で油を熱し、A生姜、クミン、コリアンダーを加えて
香りが出るまで焦がさないように火を通します。鍋のサイズは直径20cmで大丈夫です。

3)4、5の手順と同時進行します。弱めの中火にして1タマネギを入れ、
ざっとかき混ぜたら平にならして3分ほど放置します。この繰り返しで10分ほど炒めます。

4)その横で、行平鍋に弱めの中火で油を熱して鶏挽肉を入れ、
最初にざっくりお鍋に広げたらいじらずに1分ほど放置して混ぜ、
再び広げて1分放置、ということを繰り返します。
お鍋には最初お肉がくっつくかもしれませんが、しばらくすれば離れるので心配無用です。
「色が変わるくらい」ではなく、これで食べられるだろう、というくらい
十分に火を通してぽろぽろの状態にします。透明な汁が出てくればOKで、10分くらいです。

5)二つの鍋を横目に見ながら、種を取った唐辛子を細く輪切りにし、
レンズ豆を洗って水を切っておきます。

6)3の鍋に4の挽肉、カレー粉大さじ1/2、唐辛子を加えて混ぜます。

7)続いて、水煮トマト、ローリエ、レンズ豆を加え、
よく混ぜてからふたして10分火を通します。焦げ付かないように途中で
1回か2回底から大きくかき混ぜます。水煮トマトはムリに潰さなくていいです。

8)ふたを取って塩、カレー粉大さじ1/2、ガラムマサラを加えて中火にし、
よく混ぜながら水気を飛ばします。
水煮トマトのかたまりが気になるようであればこの時に潰します。4−5分程度です。

9)実は出来たてよりも翌日の方が味が馴染んで旨いです。

 

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