実店舗10周年を迎えました。
※2016年のそばちょこ展初日の様子です。
おーたからご挨拶申し上げます。
2022年9月9日に趣佳の実店舗は10周年を迎えます。
これもひとえに、支えてくださったお客様、お取り扱いさせていただいています作家さんや会社のみなさま、スタッフたちのお陰だと心から感謝しております。
今年の5月に、趣佳にとって辛く悲しい出来事がありました。
趣佳の店主で創業者の岩金が亡くなったのです。
亡くなる3年半前に癌がわかったときには、既に転移もしていてステージ4でした。
最初の診断時に「転移している場合は手術の選択肢は無い」と言われ、余命1年以内の可能性もあると言われてからスタートした闘病生活でした。
それでも仕事と治療を両立させながら頑張る岩金には頭が下がる思いでした。
1年過ぎたね。
2年過ぎたね。
3年過ぎたね。
「このままうまく癌と付き合いながらやっていけそうだね」って話したりしていました。
その矢先でした。
病状が急変したんです。
岩金は趣佳が10周年を迎えることを励みに、そしてすごく楽しみにしておりました。
そばで見ておりました僕もとても感慨深いものがあります。
あんなに危なっかしくオンラインショップからスタートした趣佳が、実店舗でも10周年を迎えることが出来るなんて、冒頭でも申し上げましたが支えてくださったみなさまのお陰です。
ありがとうございます。
「趣佳のはじまりのお話」にちょくちょく出てくる小言を言う人は僕です。
そんな身近な反対勢力を黙らせてやろうと頑張った岩金。
そして見事に何も言わなくなった(?)僕でした。
この趣佳には岩金の想いや今後やりたかった事などがたくさんあります。
その一つ一つを、岩金に集ってくれたスタッフと叶えていきたいと思います。
まずは今回の「帰ってきた!そばちょこ展」です。
2016年、空堀商店街に移転して初めて開催した企画展が「はらたくそばちょこ展」でした。
僕たちにとって、とても思い入れの強い企画展です。
数年前に「10周年の企画展はどうする?」と聞いた時に岩金が即答したのを憶えています。
移転初日の閉店後、作家さんや友人たちを招いてお披露目会を開催したのは良き思い出です。
「あの夜は本当に楽しかった。」岩金も何度も口にしていました。
今回もお世話になった方をお誘いして打ち上げがしたいと言っておりましたが、コロナ禍ですのでそれはまたの機会に叶えたいと思います。
さて「帰ってきた!そばちょこ展」では、お付き合いの長い作家さんや今回初めて出展してくださる作家さん、総勢18名のそばちょこが一同に並びます。
是非それぞれのそばちょこをお手にとってくださいませ。
何にでも使えるまさに「はたらくそばちょこ」です。
お家のいろんなシーンに登場すること間違いなしです。
9月3日から9日まで期間中は休まず、空堀商店街でみなさまのご来店をお待ちしております。
お誘い合わせのうえお越しくださいませ。
最後に。
ヤエちゃん!10周年おめでとう!