blueover、AROA

 

9月5日からスタートの「国産スニーカーblueover+AROA」に向けて、創設者の渡利さんと、創設当時にファンからスタッフになった原田さんに、blueoverというブランドとものづくりについて、お話を聞いてみました。

 

実はblueoverの旗艦店であるストラクトというお店は、趣佳が店舗を開いた当時、メリヤス会館の地下にありました。

メリヤス会館

なのでわたしも愛用していましたし、仲良くさせていただいてました。

インタビューなんて、趣佳としては初めての試み。
少しでもblueoverのいろいろなことが伝わったらうれしいです。

 

blueover、AROA

原田

今日はブランド立ち上げの頃のお話をということもありましたので、ブランドの背景や技術面は、創設者である渡利(わたり)に直接話してもらえたらいいかなと思ってます。自分はファンからスタッフになった経緯があるので、ファン目線でblueoverのお話をしていけるかなと思ってます。

 

岩金

お忙しい中、ありがとうございます!今日はいろいろお聞きできたらと思ってます。
最初の質問なんですけど、そもそもなぜ、靴を作られることになったんですか?前からものづくりを?

 

渡利

僕自身がプロダクトデザインの仕事をしていた経緯もあって、家電メーカーさんとかスポーツメーカーさんとかいろんなつながりがありました。その中に靴の工場も接点があったんですが、個人的に凄い靴が好きで、いわゆるスニーカーブームみたいな年代ドンピシャなので、自分の中でスニーカーはとても身近で所有したいなって思うアイテムだったんです。会社独立してなにをやるかというのに、純粋に自分が好きでツテがあって、自身にスキルがあったからというのでシンプルに決めました。

 

太田

第一号がマイキー?

 

blueover、AROA

 

渡利

そうですね。靴をつくるときに「日本人が履くスニーカー」というのをコンセプトにおいて、日本の「削ぐ文化」「質素」であることとか、そういう価値観がすごくきれいなイメージがあって、僕自身、柳宗悦さんの民藝に影響をうけていて、人の手から生まれる自然なてらいのない姿という思いをスニーカーに重ね合わせたときに、どんな姿になるのかなって想いで作り上げた経緯があります。

 

太田

じゃ、第一号がロングランなんですね。

 

渡利

それは当初から想い描いていて、あんまり頻繁に毎年商品変えてっていうか、そういうサイクルも違和感があって、それよりもロングライフなものづくりがいいなと。マイナーチェンジはわかりにくい範囲でしてますけど、マイキーについてはほとんど最初のままですね。あ、底材作ってる工場さんが廃業されて底が変わったりしてます笑

 

太田

ありそう〜笑
今日お会いするからと思って、前に買ったblueoverのスニーカー履いてこようと思ったんですけど、履き倒してもうどろどろでした 笑

 

原田

僕がおふたりと出会う前から履いてくださっていたはずですからね。

 

太田

よく履いてたので、店の改装でペンキついてそのままになってたり、もともと水色っぽい靴はだいぶ色も抜けてるんですよ。

 

原田

10年近く店に立って、いろんなお客様の靴を見ていると、経年変化して、そんな色ありましたっけ?っていうぐらい色が変わってたりして。ありがたいし、嬉しいところですよね。

自分がblueoverに感じている魅力は、自分自身でいられるところだと思っています。スニーカーの魅力の一つに、超人的なスーパースターと同じものを履いて嬉しい!みたいなこともあると思うんですけど、blueoverについてはそういう先行したイメージが全くない。自分はスーパースターじゃないけど、他の誰かじゃない、自然体の自分でいられるっていうのがblueoverに対してのずっと変わらないイメージですね。
商品にロゴがないのも民藝的で、実際作ってくださってる工場の職人さんたちが主役のものなので、敢えて自分たちのロゴは前面に主張してなかったり、あとあと渡利に聞いて納得しましたね。

 

太田

民藝っていわれたらそうかぁと思いますね。

 

原田

そうですよね。それ聞いてから、東京の日本民芸館に行きました。僕はぜんぜん知らなかったので。

 

blueover、AROA

 

岩金

そう、原田さんと最初にお会いした当時はスーツ着てらっしゃいましたもんね。確かお茶の会社やめてストラクトさんのスタッフになる人がいるって太田と話したのを覚えてます 笑 当時、堺市で開催されてた某イベントでもお会いしたりね。

 

原田

以前は老舗の日本茶の会社でサラリーマンしてたんですよね。やっぱり和っぽいものに惹かれるみたいです笑 日本でできるものとか、文化とか好きだったんですよね。

 

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第1回はここまで。お互いちょっと緊張しながらのスタートになりました。
次回は、いざ靴を作り始めてショックだったことなどお話しいただきます。
ええええええ、そんなことあるんですか?!の連続でした。
どうぞ、お楽しみに◎

 

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– 目次 –

語りたくなるスニーカー(1)

語りたくなるスニーカー(2)

語りたくなるスニーカー(3)

語りたくなるスニーカー(4)

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