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(お店をオープンしたときの表札です。なにもなくて、ええい、名刺はさもう!と)

 

2012年9月9日。

大阪市福島区にあるメリヤス会館401号室で

趣佳の実店舗はオープンしました。

オンラインショップから始まったお店です。
(ちなみにオンラインショップがスタートしたのは2011年)

 

オープンした日のことは自分の中では、

ずっと忘れることはないだろうと思っています。

その日のお礼や感動を記録したブログはなかったかなと

振り返ってみると、2日後に更新していました。

2012年9月11日
初日終えました。と、作家在廊日のお知らせ。

なんだか今読むと淡々とあっさり…

あんなにものすごーーーーく感動したのに。

自分のリアクションの薄さにがっかりです…。

今思い出しても、きゅーーーーんとするのに。

 

どうしてお店をはじめたんですか?とよく聞かれました。

今日は趣佳のはじまりのお話を、書いていきます。

(自分の中の記録としても)

 

お店をオープンする流れは、趣佳の場合、

他のお店をやっている方々とは少し違っていました。

元々WEBの制作会社で働いていて、

ものを作る人に特化したWEBサイトを

社内コンテンツとして提案し、

会社の中で運営させてもらってました。

それが2010年のことです。

そこには「儲けの仕組み」はなくて、

取材に行ったことをレポートとして公開したり、

全国の手づくり市やクラフトフェア、陶器市の情報を

掲載していました。

2010年10月に篠山で開催された

ササヤマルシェというイベントを取材にいきました。

そこで、ふわふわとやさしいショールに出会います。

その頃は播州織なんて聞いたことはなくて、

というか、播州ってどこ??って感じ。

でもお店番として立っていたつくり手の方が

とても熱心に話してくれて、興味を持ちました。

玉木新雌さんとの出会いでした。

おもしろい活動をしているなーという印象でした。

もっともっと玉木さんの活動や仕事ぶりを見たいと思い、

取材に行きたいと会社に相談しましたが、

そろそろお金になることをしてよ〜と言われていたところだったので、

もうお金にならないことはダメと言われてしまいました。

会社としては当然で、なんとか取材にいけるように

お金になることを…と考えた結果、玉木さんのことを記事に書いて、

それを起点にショールを通販で販売することを思いつきました。

 

いやー、もう馬鹿にされました。

オンラインショップというのは、なにものかわからないものを

売ることはむつかしいとされていて、

実際に見たこともないショールを誰が買うの?って感じです。

どこにでもあって、それを安く買えるのが通販でしょ?みたいな。

1年間に10本売れたらいいんじゃない?とか

好きなものは趣味で終わらせてたらいいのに…とか、

いろいろ言われました。

会社のなかでお金を生み出さないことを

お給料もらってやってたので、まぁ仕方がないことですかね。

そりゃもう、悔しかったです。

なんとかしなきゃと考えて考えて…

でも、考えても考えても不安でした。

不安だからって、止まる訳にはいかない。

続けていくには、やっていくしかなかったんです。

 

2011年4月にオンラインショップがスタートします。

そして、いざ、販売…となったとき、

それがですね…。

売れたんです。

最初は友達たちが買ってくれました。

そのうち、わたしが取材して書いた記事を読んで

買ってくれる方が現れました。

注文があったショールを送ったら、

こんないいものに出会えてうれしい!と

すごく熱いメールをくださるお客様がほとんどで。

お礼がいいたくてと、お電話をいただいたこともありました。

そして、1本買ったらほとんどのお客様が

リピーターになってくれました。

玉木新雌さんのショールの良さがそういう

流れを生み出して、販売未経験だったわたしには

とても衝撃的な体験でした。

こんなしあわせな仕事あるの?!と。

 

そしてその年の7月に会社を退社します。

退社のときに、趣佳のWebサイトをもっていけと

そのときの社長に言っていただいて、

個人として譲り受けました。

お金になる仕組みといえば、オンラインショップ。

しかし、そのときの商品は玉木新雌さんのショールだけ。

売れているとは言え、それだけじゃとても食べてはいけません。

さてどうしよう…

いろんなところにショールを持っていって、

会う人会う人に相談しました。

その間も、少しずつですが買ってくださるお客様は増えて

熱いお礼のメールが届き、

わたしもその熱さに負けじと長い返信を書いたりする日々でした。

 

書き出したら長くなってきましたので………つづく^^;

 

 

↓ 最初のショールの撮影。なつかし〜〜〜

25歳の頃からお世話になっている美容師さんの好意でビルの屋上を貸してもらいました。

モデルはお友達に。女性バージョンと男性バージョン。

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玉木新雌 tamakiniime

ショールの軽さややわらかさをどうやったら

写真で伝えられるか…悩みました…し、今も悩み続けてます(> <)

 

 

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