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金継ぎ昔話 その二

2018年7月28日



こんにちは


さて、今回も金継ぎ昔話の続きです。

よくある金継ぎの「誤解」に、欠けてる部分が金属のみで埋まっている、
直されてると考えていらっしゃる方がいます。

確かに、金属で光ってますよね。

しかし実際には欠けた部分に、冒頭にも出てきた漆と、
さまざまな材料(土や木や繊維など)を混ぜた下地で埋めていき、
最後に金属の粉を付けて加飾しています。

なので金属部分は見えてる一層のみ、リンゴに例えれば紅い皮の部分。

金属の粉を漆に蒔いて付ける、これを蒔絵(まきえ)技法と言います。
この技法が日本で見られるようになったのは天平時代にまで遡ります。

蒔絵技術の日本最古の例ではないかとされているのが、
天平勝宝8(756)年の目録、国家珍宝帳に
その存在が記されている正倉院宝物の国宝「金銀鈿荘唐大刀」です。

この金銀鈿荘唐大刀に使われている金粉は、
金の塊を鑢(やすり)でおろしたものではないかと言うのが通説になっています。

天平の時代から、さまざまな工人や職人、
天才蒔絵師たちによってその技術が開発され発展し、
金継ぎでも使われる今の蒔絵技法になっていったんですね。

前回のお話で「継物師」さんのお話をしましたが、
おそらく彼らの直したものには蒔絵はされていなかったでしょう。

それではなぜこの蒔絵技術が金継ぎにも表現されてきたのか?
なぜ傷を隠さずに目立たせるように加飾させたのか?

傷ついた部分を直し敢えて蒔絵すること、
一説にはお茶の世界との関わりが考えられているんです。

「花は野にあるように」
「降らずとも雨の用意」

この続きはまた次回に。

国宝「金銀鈿荘唐大刀」は著作権の関係で
今回写真を掲載出来ないので、うるしの木と採取風景を載せます(笑)

いよいよ漆掻きシーズン、今年も良い漆が採れますように。

 金継ぎブログ 漆の採取

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