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趣佳のはじまりのお話。3

2017年9月4日

安土草多

(玉木新雌さんしか作品がなかった趣佳ですが、その次の取扱い作家は安土草多さんでした)

 

趣佳のはじまりのお話 1はこちらから

趣佳のはじまりのお話 2はこちらから

 

前回の続きです。

9月の企画展を思いついたのは5月の終わりか

6月ではなかったかと。

なんと展示会の3ヶ月前!

今では考えられませんが、そう決めてしまいましたので、

出展いただきたい作家さんたちに相談していきます。

今回は、展示会がきまっていった流れを書きます。

 

自分なりに企画展の概要をつくり、

メールや電話、直接会いに行ったりして

お願いしていきます。

もう緊張緊張…

未だに作家さんと話すのは緊張して苦手ですが、

初めてで失礼のないようにと思うと

1本のメールを書くのでも時間がかかりました。

 

そんなときに、懇意にさせていただいていた作家さんが

「岩金さんがお店やるみたいやから出たって〜」って

後押ししてくださったり…とても、ありがたかったです。

今でも感謝しています。

 

この時期、ひとつ忘れられないエピソードが。

そんな風にして作家さんを決定していった頃、1本の電話が。

出展をお願いしていた作家さんでした。

そのお話は、端的に言えば

「急なお誘いでしたが、出展を検討しています。

 送った作品に責任をとっていただけるんでしょうか?

 出展するとなれば、がんばってつくってお送りしますが、

 会期終了後にたくさん返品されても困るので…」

という内容でした。(ちょっと厳しく書きすぎたかな?^^;)

 

この電話をうけたとき、

わたしはたしかJRの駅のホームにいたと思います。

もうドラマのワンシーンみたいに周りの景色がモノトーンになって。

たしか7月にはいっていて、暑かったのに、

おなかの中が冷えました。冷たい汗が流れて。

作品を預かるというのはそういうことなんだと、

つくり手はひとつひとつ真剣につくっているんだと、

ぴしゃりといわれたような。

 

初めてのことだし、売れるかどうかわからない。

ましてや、ビルの4階。店主は未経験。

オープンまでにやることは満載。

少しふわふわした気持ちだったのかもしれません。

売れるかどうかわからないじゃなくて、

売れるために、できるだけのことをしなきゃと。

もちろん、努力しようと思ってはいましたが、

そこに重しをいれてもらったような気がしました。

今でもときどきそのセリフを思い返します。

 

ともすれば、いいづらい内容だったかもしれません。

でも、その作家さんも真剣に電話してくれました。

お店をオープンする直前に一番大事なことを

勉強できたと思いました。

 

もちろん、お誘いして都合が合わず、

お断りされたこともありました。

今でもそうですが、展示会にお誘いして

断られると、わりとダメージうけます…

 

余談ですが、、、

わたしはひとりっこで内向的な性格の子供でした。

(でも家の中ではえらそうという典型的な内弁慶)

友達と遊びたくても、断られることが怖くて

誘うことが出来ない。

断られることを想像するだけで、涙があふれてくる…

大阪弁でいうところの「あかんたれ」ですね。

ほとんど自分から誰かを誘うことなく

大人になってしまったと言っても過言ではありません。

(今はだいぶ厚かましくなりましたが…)

元々がそんな性格なので、自分が思いを込めて

お誘いした作家さんに断られてしまうだけで

ずずーんと、落ち込みます。

 

誰でもいいってわけじゃないんだよ、こちとら!(ペシっ)

涙ぐみながら、軍手を地面に打ち付けるイメージの音です ↑

 

そういう苦い経験を重ねて、

今は早めに相談させていただくように心がけています。

(それでもギリギリになってしまうことはありますが…汗)

 

そして、新米。

そう、新米です。

せっかくお気に入りのステキなご飯茶碗を買って帰ったんだから、

おいしいお米ほしくないかな?

そういう単純な発想で、新米をお配りすることにしました。

 

今の店舗には厨房があるので、展示の初日に

出展作家さんのうつわを使って、お菓子や茶、

ときにはお酒を召し上がっていただいていますが、

この頃から、うつわと食べ物はワンセットの考えでした。

盛り付けたところを見てほしい!使ってみてほしい!のです。

 

そして、そば茶。

このそば茶をお配りすることになった経緯はですね、

同じ福島区にあった土山人というおいしい蕎麦やさん。

初対面のときに、オープニングイベントとして

飯碗と湯呑みの展示会とそのときに新米を配るという話をしたら

「じゃ、うちはそば茶だすわ」

と言ってくださいました。

え?え?え?ですよね。

そんな相談じゃなかったんですよ。

初対面で、どんなお店をやるかもわからないのに

なんでそんなことしてくれるの???ですよ。

そんなこと思ってもみなかったし、

今振り返っても、あれはなんだったんだろう…と思います。

でも、地元で愛されるおいしいお蕎麦やさんが

協力してくれるということは、

その土地のお客さまにも馴染みやすく、

とても励みになり、ありがたかったです。

実際、そのお蕎麦やさん経由で、たくさんのお客様が

お店に来てくださいました。

 

そんなこんなで、展示会に向けていろいろ決まっていきました。

DMもステキにつくってもらえました!

top

この頃のDMは、デザイナーさんと相談して

「マイナーなイメージにならないようにしよう」

というコンセプトで作ってもらってました。

 

またまた、つづきます!

 

次回はですね、改装と什器のお話です。…次の次で最後かな?

お付き合いくださいませm(_ _)m

 

 

(展示会のことを進行しながら、常設のうつわについても少しずつ動いていました。)

写真は今でもお付き合いさせていただいている

平岡仁さんの工房に初めて行ったときの写真。わ、若い…笑)

hiraoka01

ものづくりの背景を伝えようと、こんなコンテンツもやってました。

- Craftsman ship

かっこいいでしょ〜!?笑

更新にあまりに負担がかかるので、3人で打ち止め中…(> <)

お金かかるから遠くにも行けなかった…

どれも、2012年の更新です。

みんな若いし、今ではものづくりの環境もガラッと変わってしまいましたね。

 

 

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